齢延寺れいえんじ 大阪市天王寺区 2019年5月9日

大阪市天王寺区生玉町13-31

 

木造聖観音菩薩立像 71.0cm 一木造 内刳り無し 平安時代後期 大阪市指定文化財

観音堂の本尊像で、伝来の経過は不明だが、聖徳太子作と伝承される。
 当初は彩色像であったと思われるが、現状は素地を呈する。通規の像容の聖観音像である。木心は背面にはずし、頭から足ホゾまで一木から彫出し、内刳り(うちぐり)はない。
 両腕はともに前膊(ぜんはく)半ばから別材を寄せる。両足首先も別材である。山形の宝冠、天冠台は根幹材から彫出する。彫眼像である。
 上品な表情、浅い彫り口の衣文、浅い体奥が特徴であり、定朝様(じょうちょうよう)の影響を示す。制作年代は平安時代後期と考えられる。(大阪市の文化財より)

 

あらかじめお願いして拝観させていただきました。

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