楊柳寺 諸仏 兵庫県多可郡多可町 2017年11月5日

兵庫県多可郡多可町八千代区大和774

・十一面観音立像(甲)125.3cm カヤ一木造 内刳り無し 表面に黄土 深い衣褶の彫り 9世紀前半 県指定 蓮肉も共木

右手春日厨子に安置

乙丙は本尊の左右に安置

・観音菩薩立像(楊柳観音)本尊 182.2cm 本尊 カヤ一木造 髻頂から蓮肉まで共木 内刳り無し 表面淡黄色 条帛 裙の折り返しは古様だが 浅めの衣文など 9世紀頃 平成25年県指定

厳しく神秘的な独特の表情を持ち、膝下部には翻波式衣文がみられ、平安時代初期の特徴を残す。 播磨地方の木彫造の中でもきわめて古例に属するものであり、この地方の彫刻史を考える上でも見逃すことができない作例として甚だ注目される遺品。制作時期について諸説あり、全体のプロポーションは極めて古様で、7世紀後半の作例とする説もある。(多可町観光協会HPより引用)

・十一面観音立像(乙)116cm 楊柳寺の厨子内に安置 ヒノキ一木造 彩色 11世紀前半 県指定 共木の頭上面の目鼻の彫りは省略

・十一面観音立像(丙)108cm 楊柳寺の厨子内に安置 ヒノキ一木造 彩色 11世紀前半 県指定

以下は奥の院の千手観音の左右に安置。

・千手観音立像 180cm 奥院の本尊 ヒノキ一木造 合掌手を含め脇手にも当初の材が残る 共木の頭上面に目鼻を刻まないなど乙像と共通する点が多い 11世紀前半 県指定

・兜跋毘沙門天立像 155.3cm ヒノキ一木造 彩色 10世紀 県指定

・毘沙門天立像 135cm ヒノキ一木造 彩色 10世紀 県指定 ともに姿勢持物まで共通 動きの少ない太作りが共通 同一工房の仏師のてになるものか


原則公開はされていないので、学術など特別に理由がないと個人での拝観は現在は難しいようです。

車の難易度、普通。(容易>普通>やや注意>注意>難)

駐車場有り(数台分)